パンや麵類、お菓子やケーキなど小麦が含まれているものは多くあります。
小麦を含んでいる食材がわかっていても、実際にアレルギー対策をするとなると難しいですよね。
この記事では、小麦アレルギーの人が食べられないものや、小麦食品を避ける際の注意点について解説していきます。
今日から実践できる内容なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも小麦アレルギーとは?
小麦アレルギーの人が小麦を含むものを食べると、お腹が痛くなったり、肌にかゆい発疹が出たり、ひどい場合は呼吸が苦しくなることもあります。
そのため、小麦アレルギーの人は、食べ物を選ぶときに成分をよく確認する必要があります。
小麦アレルギーで食べられないもの
ここでは、アレルギーを持つ人々が安心して食事を楽しむために、小麦アレルギーで食べられないものについて解説していきます。
1. 小麦(完全に除去するもの)
小麦粉にはいろいろな種類があり、それぞれ違う料理に使われます。主な種類は、
・薄力粉
・中力粉
・強力粉
この3つです。
薄力粉はケーキやクッキー、中力粉は、うどんやそばなどの麺類、強力粉はパンやピザ生地を作る際に使われます。
これらの粉はすべて小麦から作られており、小麦アレルギーの人は食べることができません。
小麦アレルギーは、小麦タンパク質に対して免疫系が過敏反応を起こす状態で、これにより様々なアレルギー症状が引き起こされます。
2. 小麦を含む加工食品
小麦アレルギーのある人が避けるべき加工食品は、以下のとおりです。1. パン類:サンドイッチ、トースト、ベーグル、クロワッサンなど
2. パスタ類:スパゲッティ、マカロニ、ラザニアなど
3. シリアル製品:多くの朝食用シリアルやグラノーラ
4. スナック類:クラッカー、ビスケット、プレッツェル、いくつかのポテトチップス
5. 製菓材料:ケーキ、クッキー、パイ、パンケーキ、ワッフル
6. 加工肉製品:ソーセージ、ハンバーガーなど
7. スープやソース:小麦粉を使ったとろみ付け
8. いくつかのレトルト食品やファストフード
上記は一例で、食品の成分表示を常にチェックして、小麦が含まれていないことを確認する必要があります。
3. 除去する必要のないもの
以下は、避ける必要のない食品です。・しょうゆ
・味噌
・穀物酢
・麦茶
これらの製品は、発酵プロセスを経ており、その過程で小麦由来のたんぱく質が分解されます。
しかし、製品によって異なるため、小麦アレルギーの人は常にラベルを確認し、必要であれば医師のアドバイスを求めることが重要です。
また、麦茶はその名前にもかかわらず、小麦を含まず、大麦から作られています。
大麦には小麦とは異なるタイプのたんぱく質が含まれており、小麦アレルギーの人でも安全に口にできるものです。
ただし、重症度によっては、これらの製品を避ける必要がある場合もあるため、注意が必要です。
小麦アレルギーでも食べられるお菓子や食品
ここでは、小麦を含まない安全かつ美味しい代替品を紹介します。
米粉食品
米粉を使用した食品には様々な種類があります。具体的な例をいくつか挙げていきましょう。
・米粉パン
・米粉ケーキ
・米粉パスタ
・米粉ピザ生地
・米粉麺
米粉はタンパク質構造が小麦とは全く異なるため、小麦アレルギーの人にとって安全です。
米粉から作られる食品には、パン・ケーキ・パスタ・麺類などがあり、小麦ベースの代替品として広く利用されています。
さらに、米粉は消化しやすく、栄養価も高いため、健康的な選択といえるでしょう。
ゼリーやプリン
ゼリーやプリンは小麦アレルギーの人におすすめのデザートです。通常、デザートは小麦やグルテンを含まない成分で作られています。
例えば、ゼリーはゼラチンや寒天などの増粘剤を主成分とし、小麦タンパク質とは無関係です。
また、プリンは牛乳や卵、砂糖を基本とし、コーンスターチやタピオカでとろみをつけます。
どちらも小麦成分を含まないため、小麦アレルギーの人が安心して食べることができるでしょう。
和菓子
多くの和菓子は米粉やもち米、豆類、寒天など、小麦粉を使用せずに作られています。例えば、餅菓子はもち米から作られ、小麦のタンパク質とは関係がありません。
羊羹や寒天を使用したゼリー類の原料もグルテンフリーです。
さらに、和菓子は自然の素材を活かし、人工的な添加物や香料が少なく、素朴な甘さと独特の風味を楽しめます。
小麦食品を避ける場合の注意点
ここでは、小麦食品を避ける場合の注意点について解説していきます。
原材料表示を確認する
小麦はパン・パスタ・ケーキなどに含まれていますが、ソース・スープ・調味料、さらには一部の加工肉製品やスナック類にも含まれていることがあります。原材料表示を確認し、隠れた小麦を避けるようにしましょう。
調理工程や器具を分ける
小麦を含む食品と含まない食品を同じ器具や調理工程で扱うと、小麦を含まない食品に移る可能性があります。これを交差汚染と呼び、特に小麦アレルギーの人にとっては健康上のリスクを引き起こす可能性があります。
そのため、小麦アレルギーの人にとって調理工程や器具を分けることは重要といえるでしょう。
栄養バランスを考える
小麦は多くの食品に含まれており、特にビタミンB群、鉄、食物繊維、および一部のタンパク質の重要な供給源です。小麦を完全に排除することで、栄養素が不足する可能性があります。
そのため、適切な代替品の選択が必要です。
例えば、小麦粉の代わりに米粉やアーモンド粉など他の穀物やナッツベースの粉を使用することで、栄養価の高い食事を維持できるでしょう。
まとめ
小麦アレルギーで食べられないものには、以下の2つです。・小麦(完全に除去するもの)
・小麦を含む加工食品
小麦が含まれている食品は、パンや麺類などの小麦を含んでいることが分かりやすいものから、調味料などの分かりにくいものまでさまざまです。
小麦アレルギーと上手に付き合いながら健康的な食事を心がけてみてください。