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グルテンフリーは何も知らずに取り入れてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあるので注意が必要です。

「ダイエット」や「健康」など、メリット部分だけに目が行きがちですが、グルテンフリーの“デメリット”も理解したうえで取り入れるようにしましょう。

この記事では、グルテンフリーのメリット・デメリット、そして始める際の注意点について詳しく解説していきます。

【この記事のポイント】
✓グルテンフリーの意味
✓グルテンフリーのメリット
✓グルテンフリーのデメリット

グルテンフリーの本来の意味

そもそも、グルテンフリーとは「グルテンを含む食材(食品)を口にしない食事法」を意味し、簡単に言うとパンやピザ、うどんやパスタなどを食べない生活になります。

グルテンは、パンのふっくら感やうどんのコシには欠かせない成分ですが、グルテンは体に悪い影響を与える成分でもあります。

そのため、最近ではグルテンフリーが話題になっていますが、メリット・デメリットを知ったうえで始めることをおすすめします。

なぜ話題に?グルテンフリーのメリットとは

グルテンフリーがここまで注目を集めたのは、テニスプレーヤーのジョコビッチ選手の影響が大きいでしょう。

ジョコビッチ選手は自身の書籍で、小麦アレルギーであることを告白しています。

アレルギーの影響もあり、試合を棄権することもあったジョコビッチ選手ですが、グルテンフリーを取り入れることで体調が良くなり、テニスの4大大会「グランドスラム」をすべて制覇したのです。

他にも、モデルのミランダ・カーさんや俳優のディーン・フジオカさんなど、数多くの著名人がグルテンフリーを取り入れていたことで「グルテンフリー=体に良い」というイメージが世間に付いたといえます。

さて、本題ですが、著名人を含めなぜグルテンフリーを取り入れる人が多いのか、そのメリットについて解説していきます。

肌荒れなどの改善につながる

ニキビや吹き出物などの肌荒れはストレスや睡眠不足などもありますが、腸内環境の乱れも大きな原因です。

小麦製品(グルテン)は腸内環境を乱す代表的な食べ物で、グルテンフリーを始めることで腸内環境が整い肌荒れの改善につながるケースもあります。

肌荒れの原因が分からず困っている方は、普段の食生活を疑ってみましょう。

便秘の改善

先述したように、小麦製品(グルテン)は腸内環境を乱すため、便秘や下痢を引き起こすこともあります。

「最近便秘が続いている」という方は、グルテンフリーを始めるのも良いでしょう。

しかし、小麦製品(グルテン)を食べて一週間以上、便秘や下痢が続いている場合は、一度病院で見てもらうことをおすすめします。

ダイエット効果

科学的根拠はまだありませんが、小麦粉に含まれるエクソルフィンという成分にはタバコのニコチンのような中毒性があると言われています。

パンやうどんなどを食べると「食欲が湧いてくる」という経験をした方も多いはずです。

また、パンやパスタ、ピザ、ラーメン、クッキーやケーキなど、小麦(グルテン)を含んだ食べ物は高カロリーなものばかり。

グルテンフリーを始めることで、健康的な食生活になり、結果的にダイエットにつながることが期待できるでしょう。

疲れを感じづらくなる

イギリスで行われた研究結果では、疲れを感じたり思考がハッキリしなくなったりするのはグルテンが原因なのではと言われています。

実際に100名弱の成人で調査したところ、グルテンフリー期間の胃痙攣の回数と疲労感に減少が見られたそうです。

このことからも、慢性的に疲れが取れないという方は、一度グルテンフリーを試してみるのもひとつと言えるでしょう。
(※参照:グルテンフリーで作る疲れにくい体と活発な脳

知っておきたい!グルテンフリー5つのデメリット

グルテンフリーにはさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットもあるということを知っておきましょう。

グルテンフリーのデメリットはこちらの3つです。

・栄養バランスが崩れる可能性がある
・糖質が少なくなる可能性がある
・ダイエットなどの効果が出るとは限らない
・グルテンフリー食材(食品)が少ない
・外食が難しくなる

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

➀栄養バランスが崩れる可能性がある

そもそも、グルテンフリーとはセリアック病の治療として始まった食事法なので、健康な人がグルテンフリーを始めると栄養バランスを崩してしまう可能性があります。

全粒パンなどの小麦製品は、食物繊維が豊富です。

グルテンフリーを始めると、こういった食物繊維やカルシウム、鉄分などがすべてカットされてしまい、別の食材から摂取しなくてはなりません。

グルテンは体に及ぼす影響もたくさんありますが、大切な栄養素も含まれています。

グルテンフリーを始めるなら、小麦製品以外でもしっかりと栄養素を摂取できるかどうかを確認してから始めるようにしましょう。

➁糖質が少なくなる可能性がある

先ほど、栄養バランスが崩れるとお伝えしましたが、これは「糖質」も同じです。

糖質は、脂質、たんぱく質と並ぶ3大栄養素のひとつで、人間の体を動かす重要なエネルギー源といえます。

グルテンフリーを始めることで、摂取する糖質の量が減り結果的にダイエットにつながる可能性もありますが、糖質を取らないことには人間の体は上手く動きません。

そのため、グルテンフリーを始めるなら、小麦以外の食品からしっかりと糖質を摂取する必要があります。

➂ダイエットなどの効果が出るとは限らない

「グルテンフリーはダイエットに効果的」「グルテンフリーで肌荒れが治った」ということをよく耳にしますが、グルテンフリー生活を始めたからと言って必ずそれらの効果が出るとは限りません。

あくまで、グルテンフリーは小麦アレルギーやセリアック病への治療法であり、間違った解釈で始めると却って危険なので注意しましょう。

また、ダイエットや肌荒れ予防のためにグルテンフリーを始めるのも良いのですが、効果は個人差があるということを頭に入れておきましょう。

➃グルテンフリー食材(食品)が少ない

グルテンフリーを始めるうえでもっともネックなのは「グルテンフリー食材(食品)が少ない」ことです。

パンやうどんなどは代表的ですが、醤油やダシなどの調味料にもグルテンは含まれており、完全グルテンフリーにすると食べられるものが結構限られてしまいます。

また、日本ではグルテンフリー食材(食品)を見極めるのも難しいため、成分表示などは細かくチェックする必要があります。

➄外食が難しくなる

家族や友人と外食に行っても、デザートやピザを一緒に食べられないのはちょっと悲しいですよね…。

近年ではグルテンフリー専門店も増えてきましたが、地方などになると数が少ないのもネックなポイントです。

とはいえ、制限があるからこその新しい出会いもあります。

今ではSNSを通じてグルテンフリー仲間と出会うこともできるし、情報交換をすることも可能です。

ひとりだとお店に行きづらいという方も同じ境遇の仲間があれば安心ですよね。

そういった新しい出会いを楽しむのも、グルテンフリーの魅力のひとつと言えるでしょう。

グルテンフリー生活を始めるなら“軽く”始めよう

グルテンフリーは健康な人が取り入れると却って体の栄養バランスを崩してしまう可能性があります。

そのため、セリアック病や小麦アレルギーでなければ、まずは軽く始めるようにしましょう。

グルテンフリーを始める際は、次の方法を参考にしてみてください。

【方法1】普段食べている小麦粉を米粉に置き換える
【方法2】グルテンフリー専門店・米粉専門店で一度食べてみる
【方法3】まずは1週間やって体に異変がないか様子を見る

米粉を使ったグルテンフリー専門店avan

avan渋谷 店内
東京都渋谷区、京王井の頭線「神泉駅」から徒歩3分の場所にあるグルテンフリーカフェ「avan(アヴァン)」では、グルテンフリーメニューを提供しています。

米粉を使ったチュロスや唐揚げなど、いろいろなメニューを提供しており、小麦アレルギーの人におすすめです。

Instagramでもメニューなど紹介していますので、ぜひご覧ください。

■avan
https://www.instagram.com/avan_sweets_/

まとめ

グルテンフリーはメリットが多い反面、デメリットもあるので注意が必要です。

話題になっているという理由だけで気軽に取り入れるのではなく、メリット・デメリットを理解したうえで取り入れるようにしましょう。

グルテンフリーを始めたい場合は、まずはグルテンフリー専門店で「米粉パン」や「グルテンフリースイーツ」などを食べてみるのも良いでしょう。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。